春休みものづくり教室を開催しました

春休みものづくり教室を開催しました

当館の所在する静岡県浜松市はあっという間に桜が散り、葉桜の模様です。今年はお花見できましたか?🌸🍡

未来を担う子どもたちにものづくりの楽しさを伝える活動として「ものづくり教室」を定期的に開催していますが、今回の「春休みものづくり教室」では、計4日間で約80名のお子様にご参加いただき、スズキの50ccスクーター「レッツ」のエンジンを分解・組み立てる貴重かつ実践的な体験プログラムを実施しました。

イベント概要

内容 本物のエンジンを組み立ててみよう!
・50ccスクーターのエンジンを分解・組み立て
・エンジンの仕組みについて解説あり
開催日 3月23日(土)・24日(日)・26日(火)・27日(水)
※各日午前/午後の計2回
対象 小学1年生~6年生 ※保護者同伴
定員 各回10名(先着申込順)
参加費 無料

 

⚙ Step1: エンジニアに変身する

会場に到着して受付を済ませたら、自分のサイズのユニフォームを羽織り、安全を確保するための手袋を装着してエンジニアに変身。普段と違うお揃いのコスチュームに、みんなの気分も心なしか上がり始めます!

会場内にはこれから分解・組立するエンジンを搭載している50ccスクーター「レッツ」が、また目の前には普段目にすることのないエンジンがあり、ワクワク感がより掻き立てられます。

⚙ Step2: エンジンの基本を学ぶ

まずは、座学でエンジンの基本について学びます。

人間はごはんを食べて元気に動くけど、車やバイクは何を食べて走っているかな?(答え:ガソリン)

スクーターのエンジンはいくつの部品でできているかな?(答え:約130個)

エンジンが動くために必要な ①吸気 ②圧縮 ③膨張 ④排気 の4ステップも説明しました。

⚙ Step3: エンジンを分解する

さていよいよ、エンジンを分解していきます。

まずは工具の使い方として「ゆるめる時は半時計回り/締める時は時計周り」を覚えてスタート。六角レンチやT字レンチを手にするのが初めてなお子様も多くいらっしゃいました。

最初はシリンダーヘッドカバーやスパークプラグなど簡単な部品から、続いてアジャスターやガスケット、スプロケット、シリンダ、クランクケースなどを順番に外していきます。

T字レンチを見て「タケコプターだ!」という声もちらほら聞こえてきて微笑ましかったです。レンチの持ち方も初々しいですね。

エンジンが動かないよう保護者様には支えていただき、親子で協力して1つのエンジンを分解していきます。

エンジンの中には子どもの爪の大きさよりも小さいサイズの部品もあり、お子様の小さな手でも取るのに集中を要するものも!慎重に作業を進めます。

分解作業の折々で「ここを動かすとここも動く…」とロッカーアームやピストンの動きを確認します。エンジン分解の醍醐味!見つめる視線は真剣そのものです。

最初は1つの塊だったエンジンを分解してバラシていくと、いろんな形の部品から構成されていることがよく分かりますね。

⚙ Step4: エンジンを組み立てる

続いて、いま分解したばかりのエンジンを組み立てていきます。

分解した時の逆の手順で組み立てればいいだけとはいえ、きちんと取り付けるためには少しゆらして入れたり、向きを合わせて差し込むなど要所要所でコツがあります。

また、このくらいになると、工具の使い方にも慣れてきて作業スピードも上がってきます。両手でレンチを回したり立ち上がることで、力を込めて効率よく組立作業を進めていきます。

最後にシリンダーヘッドカバーをボルトで絞めて、スパークプラグを差し込めば組立完了ですが、ここで余った部品があると大変なので最後まで気を抜かないことが大切。

組立が完了に近づくと、安心感と達成感からかいい笑顔が飛び出しました!

⚙ Step5: スズキ歴史館こどもエンジニアに挑戦

エンジンの組み立てまで完了したら、「スズキ歴史館こどもエンジニア認定試験」へ。挙手制の試験で、3問の質問に全問正解したら無事認定となります。

3問目の質問の難易度が高かったようですが、全ての回で全員全問正解、参加されたお子様全員を「スズキ歴史館こどもエンジニア」として認定しました。

最後に、実車レッツの前で認定証に貼り付ける記念撮影を📸
記念の写真と認定証、大事にしてね。


イベント後のアンケートでは、以下の感想をいただきました。

「難しかったけど、達成感最高!」

「ピストンを動かすのが面白かった」

エンジンを触る事はなかなかできない体験で尚且つ組み立てて仕組みもわかってとても貴重な経験ができました!

「とても面白かったらしく、エンジンの構造とモノ作りに興味を持った様です。将来のエンジニア作りに貢献できそうです。」

部品の精巧さや組み立ての難しさなど、リアルなものづくりが伝わるイベントになったのではないでしょうか。スタッフ一同、楽しくサポートさせていただきました♪

 

次回は夏休みにイベントを開催予定です。

詳細が決まりましたら、歴史館ホームページにてご案内しますのでお楽しみに!

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